【東京の中学生がグリーン・ツーリズムで大迫町に】
僕が住んでいるこの町に東京から中学生がやってきたのは5月11日のことだった。
どうやらこれが修学旅行らしい。
一関を経由してこの町にやってきた。僕は農家じゃないけど、いろんな事情があり農家として中学生を自宅に泊めた。
今まで高校生や大学生と関わることはあったけど、
「中学生と交流することってなかったなぁー。」ってなんだか久々に緊張した。
自分の中学生時代を思い出すと、しょーもないことだらけの連続(笑)バカ騒ぎしかしてなかったような気がして、きっと今の中学生もわんぱくなんだろうなぁー。って考えて、
こんな約束事を提示(笑)
今回来てくれた中学生はなんと僕の地元の近くの中学校。
なんだか親近感。地元トークに盛り上がり、呑川、多摩川とか久々に聞いた響きに懐かしさがこみ上げてきた。早池峰山や稗貫川ならもう何度も聞いているけど(笑)
さて、僕の家に泊まりに来たのは男子中学生4名。みんな食べ盛り感がハンパない(笑)
どのように中学生と交流しようと考えたけど、やっぱり「自由にやってほしい」ということで、「とにかくやってみて」を大切にした。失敗して覚えることの方が多いし、失敗しないとわからない。かんたハウスはどうなってもいいので(笑)
何事も初めてのことばかり、だってまだ14、15歳なんだもんね。
夜はカレーをみんなで作って、食べたけど、もう皆お腹が空きすぎてカレールーが溶けてないのにご飯をよそって食べるという…。そりゃー沈殿してまっせ(笑)
カレーが出来るまで待てないと思って、豚タンとラム肉を焼いて中学生に振る舞うと
大感動!(笑)
うめぇぇぇー!!って(笑)
喜んでもらえてよかったよ。ほんと(笑)
宿泊行事って絶対夜更かしは定番だからなぁー。でも明日作業あるからなぁー。と思いつつ、「何時に寝てもいいけど、明日は作業があるからねー。」って言ったら23時には就寝(笑)
早っ!!
そこは気合を入れて夜更かししようよ(笑)
トランプとかするんじゃないの?
まぁ。ここまで来るのに移動で疲れたんだろうね。僕もつられて寝たけど(笑)
そして朝は誰よりも早く5時起き!米を研いで、味噌汁を昆布からダシをとり、卵を焼いて、カレーを作る際に出た野菜のあまりを焼いて…。
大した朝ごはんは出せなかったけど、完食してくれて嬉しかった。
いよいよぶどう栽培へ。
ぶどう栽培は本物のぶどう農家さんのところで朝から夕方まで。
農業には大切な土づくりをやらせていただいた。
最初はスコップの使い方もぎこちなかった。でも、午後になったら人が変わったように
メキメキと頭角を現し、その姿は美しかった。
土づくりも最初はスコップで手が汚れないようにやっていたけど、徐々に手で混ぜたりして、「こっちの方が早く出来る!」って、すると農家さんが「汚れないとね、それが仕事だよ」って言ってくださって、あー、なるほど!深イイ!って僕が感激していたり(笑)
時間はあっという間で、もう別れの時間に、最後に一人ずつメッセージカードを渡した。でも、なんか物足りなくて、「いつでも電話してきていいから」って僕は自分の携帯番号を書いて渡した。
別れ際の少し落ち込んだ表情はなんだか切なくて、一泊二日だったけど、中学生が感じる
2日間と僕が感じる2日間ってやっぱり違うんだね。
そんな表情されると、僕もつられてそんな表情になっちゃう。
けど、やっぱり最後は笑顔で送り出す。
すると、岩手あるある!もちまきがスタート(笑)
彼らに大迫町はどう映ったのか。
何もない田舎に映ったかな?でもね、ここはぶどう産地で、ここで懸命に命をかけてぶどうを生産している農家さんがいることをいつまでも忘れないでほしい。
でも、忘れちゃうかな?
気が付けば僕が「花巻市地域おこし協力隊」であるということも何故岩手に来たのかも、ここで何をやっていることも教えずだった…。
まぁ。それは彼らが大人になったときに話すとしますか。
ほんと、来てくれてありがとね。
かんたさんはまた、会えることを楽しみに大迫で待ってます。
(かんた)