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2021.02.06
東北ピックアップ

【気仙沼みなとフェア@盛岡店 開催!】おカズの気仙沼行ってきたよ!

【気仙沼みなとフェア@盛岡店 開催!】おカズの気仙沼行ってきたよ!①

初めてコラムを書かせて頂きます、トレジオン盛岡店の店長、おカズさんと申します!
盛岡にいるので中々本店やポートのお客様とお会い出来る機会は少ないのですが、どうぞ宜しくお願いします!

さて、今回は気仙沼に関係したイベントがしたい!と思い、「それなら現地行かないと!」というわけで弾丸で行ってまいりました、気仙沼!
その時の様子を数回に分けてコラムにしていこうと思います!

と、そのまえに宣伝させて下さい!
2021年2/11(木)~2/14(日)の期間、盛岡店にて
「気仙沼みなとフェア」というイベントをやります!
これから出てくる生産者さんや酒蔵・醸造所の品や、地元の食堂インスパイアの料理なんかを楽しんでもらうイベントです!
こんなご時世、旅行もガンガン行けない感はありますが、行ったつもりで楽しんでもらおう!という感じの企画でございます!

情報は主にFBかインスタで出してますので、よろしくどうぞ!

前置きが長くなりました汗
それでは、いってみよ~!!!

仙台から車に揺られること1時間半。最高の快晴の中、港に止まる大きな漁船!凄い!
漁港に来た感はんぱない~!!!(と、興奮のあまり写真をとる時間なかった!ので、帰りに撮った写真がこちら!)

まずは気仙沼漁港をスルーして、アポイントのある唐桑へ。

皆さん唐桑がどこかご存じですか?
僕は実際に行くまで知らなかったんですが(ごめんなさい!)、気仙沼漁港のあたりから峠を越えて、唐桑半島の方へ東に移動した海沿いの街です。

待ち合わせ場所は海沿いの牡蠣小屋。
牡蠣をガンガン焼いて食べまくれる夢の部屋。でも今はお休み中でした。残念!

【牡蠣・ホタテ・ワカメ養殖業:鳥羽平 からくわ丸】

牡蠣小屋で僕らを迎えてくれたのが、からくわ丸の畠山政也さん(通称:漁師のやっくん)

代々家業としてわかめやホタテ、もまれ牡蠣を育てていらっしゃる生産者さんです!
震災の時は積極的にボランティアさんやインターンさんを受け入れて活動されていた方で、普段は仙台店にもまれ牡蠣を卸してくれています。

まずは牡蠣剥きの作業場でお話を伺う事に。
こちらの作業場では、採れた牡蠣を大きさ毎に選別したり、剥き身にしたりします。
小さいサイズのものは「牡蠣ずり」という作業をするそうです。
ドリルで小さく穴をあけ、テグスを通して6個ひとまとめにし、ロープに括り付け海に戻すそうです。大きくなるまでまた育てるとのこと!
う~ん、手間かかっております。

今度は場所を移動して、屋外へ。
こちらでは、出荷する一日前に、採った牡蠣やホタテを滅菌水のいけすにいれておいているそうです。網のケースに牡蠣が沢山入っていて、ボタンでガラガラと昇降します。

生産者さん自ら剥いてくれた“もまれ牡蠣”
この話を聞きながら、なんと生産者やっくんさん自ら牡蠣を剥いて試食させて下さる事に!
感激!これは現地でしか味わえない貴重な経験や~!
とばかりにバクバク食べる私。

まず驚いたのは、その身の大きさ!ぷっくり膨らんだ大きな身を口に入れると、想像より塩気が強い!これぞ海の味!
これが“もまれ牡蠣”か~、旨い!うまい!
…と、食レポだけじゃありません。ちゃんと話も聞いてきましたよ!

■そもそも、もまれ牡蠣とは?■
やっくんさん曰く、明確に決まった定義や決まり事はないけれども、これをやってるところは“もまれ牡蠣”といえる、というのがあるそうです!

それがこの三つ。

①薄付きの牡蠣種をつかう
全然知らなかったんですが、牡蠣のスタートはホタテの殻につくすごく小さな牡蠣の子供(種) なんです!
それを育ててゆくのですが、やっくんさんの所では、成瀬、石巻あたりの種生産者の方の元へ足蹴く通い、自分の目指す種を作ってもらっているんですって!
こだわりのポイントは、ホタテ1貝に10-20個くらいついた薄つきの種でやること!
色々試した結果、種が厚いのよりも薄い方が後々身がよくなるからです。

②引っ越しさせる
さて、種から育てるわけですが、牡蠣はどうやって育てるのか?
育て方は色々あるそうですが、やっくんさんの所では、筏に吊るして育てています!
選ばれし牡蠣種は、代々受け継ぐ筏に括り付けたロープで海中に吊るされ、潮や餌を食べながら育っていきます。

なんですけど、ここでまた拘りが!
小さい時は穏やかな海で、大きくなってきたら波の荒い海に引っ越しする。これです!
その際に、吊るす場所を変えるのがポイント!なぜかと言えば、吊るされている場所によって潮や餌の感じが変わるので、吊るす場所を以前と変えることで、どの牡蠣も潮の巡りがよくなり、味もよくなる。時には間引いたりもするそうです。
「特に真冬の作業は本当にキツいけれど、それをするのとしないのでは味が全然違う大事な作業」と仰っていました。本当に感服です。

③温湯(おんとう)処理
これもか~なりこだわりのポイントだと仰っていました。
おんとう?オントウ?・・・??
例のごとく全くわからない事だらけですみません!(笑)

これは温湯と書きます。
作業としては、70度くらいのお湯に牡蠣を通して、付着物を死滅させる事で、その分身に栄養がいく。大事な作業です。
やっくんさんは「メリーゴーランド」って呼んでました(笑)

春~夏に出す牡蠣は真冬に、冬に出す牡蠣は9月には行い、10月~はシーズンイン。
これが真冬の極寒の中でやる時、か~なりきつい作業となるそうで。
確かに、盛岡市街地でのゆきかきさえ寒くて大変なのに、真冬の海の上なんて、大変に決まってます。。
この工程は唐桑、橋上、大島などで主に行われていて、県外だと陸前高田か大船渡くらいでしかやられていないそうです。

そんな事を聞いてると、「これも良かったらどうぞ!」とでっかいホタテも試食させて頂きました。大きくてプリっとしてて、めっちゃ旨い!!!
肝が白は雄、ピンクの方が雌だそうで、やっくんさんは雌の方が「な~んか好きなんすよねぇ~」と言ってました(笑)

■挑戦している事■
牡蠣を長年育てているやっくんさんが今挑戦している事があるそうです。
それは、気仙沼の男山本店(こちらも伺ったので後で書きます…)さんの日本酒を海中熟成させること。
こちら既に熟成を開始しているそうです。出来上がりが楽しみですね!!

■取材を終えて■
凄く丁寧に説明して頂いて、本当に嬉しかったです!感謝!

聞いて思ったのは、とにかく愛情と手間がすっごくかかってる!ってこと!
「わざわざ来てくれたから」と、自ら剥いた牡蠣&ホタテをどんどん出してくれたウェルカムの気持ち。
そして海の味が濃厚な牡蠣の味にまた感動。

これだけの手間と愛情をかけるからこそ、美味しい牡蠣に育つことを知って、食材と生産者さんに対する向き合い方が変わった瞬間でした。

やっくんさん!ありがとうございました!
2/11から盛岡店で行う「気仙沼みなとフェア」では、やっくんさんの「もまれ牡蠣」を生と蒸しでお出ししますので、是非唐桑の味を食べにきて下さいね!

それではコラムは続く~また後ほど!!

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