Column

「食」を切り口に
ヒト、モノ、コト様々な情報を
お届けします。

今回は、神田小川町に今月オープンしたばかり漁師直送まぐろ専門店、

「ヒガシノマグロ」に伺いました！

ヒガシノマグロでは、東北六県の食材を扱っています。

どれも食材を作っている人の顔が思い浮かぶという店長の宗形さんにおすすめのメニューを教えてもらいました！

まずは、これ！！と、ヒガシノマグロ盛り(※写真は2人前)を注文。

日替わりのおすすめが味わえます。店員さんが丁寧に説明してくれました。今日の盛り合わせは、赤み、中トロの他に、脳天、のどうら、頰肉の炙りなどとっても希少な5種類！

もちろん、赤み、中トロも美味しかったのですが、初めて食べる”のどうら”や”頰肉”、なんとごま油と塩で食べるみたいです！お肉みたいで美味しすぎました！！

まぐろを使ったレシピがたっぷり！こちらは、まぐろのアゴカラ。

脂がのっていて、でもさっぱり、スタッフもみんなはまってしまいました・・

こちらは、鮪梅水晶。ネギトロに、軟骨と梅を和えた逸品。

濃厚なマグロの身と、軟骨のコリコリ感、さっぱりのハーモニーがたまりません！

これは、マグロに合うように、オリジナルに開発した、ヒガシノ麦酒。

スパイシーで飲んだことのない不思議な味！でもお料理にぴったり！

鮪以外にも、東北六県の食材を使った、絶品メニューがたくさんあります！

こちらは、”金華さばの水煮”を丸ごと使った金華さばサラダ。

シャキシャキと金華さばの旨味が合わさって、パクパク進んでしまう美味しさ！

丸ごと缶の容器に入って出てきます。自分で混ぜるのも楽しい！

これは、”活イカレバ刺し”。

新鮮な状態でしか食べられないイカの肝を使った逸品。格別新鮮なまま届けてもらったイカの肝は、南部煎餅ともお酒とも相性ぴったり。日本酒が飲みたくなる味です。

こちらは、サンシャイントマトのチーズ焼き。

いわきの元木さんというトマト王子のトマトだよーと教えてくださいました。

トマトの味が濃いっ！ほどよく火が通されたトマト、甘くて美味しすぎました！！

こちらは、白神あわび茸のガーリックソテー。

秋田の白神山地系秋田杉の「おが」をふんだんに使った菌床からつくられたという白神あわび茸は、濃厚な味わいとイキのいい食感で、私たち一押し！！はまってしまいました。

「ヒガシノマグロ」の店長、宗形悠希さん(24)にお話を伺いました。
宗形さんは、福島県須賀川(すかがわ)出身。
地方の食品メーカーの支援をしている「生産者直売のれん会」の2年目の社員さんです。

宗形(むなかた)店長。

宗形さん自身も地元福島で被災した一人。地元が被災した年に、進学のために上京した。地元を離れたことがひっかかっていた宗形さんは、大学時代に、福島から避難してきていた子供達と遊ぶボランティア活動をしていた。

しかし、子供達の両親と話す中で、今の自分では解決できない問題と直面し、もどかしさも感じていたそう。

大学卒業を控えた宗形さんは、やっぱりボランティアではなく、しっかり稼ぎながら、ずっと東北に、地元に携わっていきたいという思いで、出版社の内定を辞退し、今の会社に入社したそう。

素敵な雰囲気なお店！

宗形さんは、会社の”希望の環プロジェクト”で、2年間屋外のイベントなどで東北の食材を販売していました。

でも、イベントではどれだけ美味しい食べ方があっても、保健所の関係で売ることができなかったり、その場かぎりだったり。その様子を見て、どっしりお店を構えて、平日も昼も夜も、いつでも東北の食材が食べられ、東北のお酒のめる場所を作りたい！と自ら会社に提案したそう。

いいだしっぺである宗形さん、その熱意が伝わり、お店の店長に抜擢された。

いつまでも「助けてもらう」側ではなく、「東北ブランド」を確立したいという強い思いを持っていました。

そんな宗形さんは、「地元福島のものが東京の人に食べられている、普通に楽しく飲んでくれているその中に、東北や地元のお酒があるのが嬉しい。」そんな風におっしゃっていました。

「いつか地元の須賀川とも深く関わって仕事をしたい」と話す宗形さん。熱い思いを持っている素敵な方でした。

太っ腹なメニューは月替わり。今月は、ネギトロが200gものって、300円。

太っ腹すぎる・・！

直接、食品メーカーの方や生産者さんとのつながりが濃いからこそ教えてもらった一番美味しい食べ方や、イチオシの食材がそこにはありました。

ぜひ、美味しい東北の食材を食べに、宗形さんに会いに、行ってみてはいかがでしょうか！

宗形さん、本当にありがとうございました！！

(まさや・かいと・たこ)