2016.09.16
花巻ぶどう日記
陸前高田ではじめて出会う“マスカットサイダー”で知られる「神田ぶどう園さん」そこで僕は黙々と、ひたすらぶどうを収穫しておりました
「収穫ボランティア募集」というFacebookのイベントページを目にして、僕は参加した。
実は前々から神田ぶどう園さんは気になっており、ようやく伺うことが出来た。
先日岩手県沿岸を中心に甚大な被害を与えた台風10号。
僕が目の当たりにしたのは可哀想なくらいぶどうの木がなぎ倒されていたぶどう達であった。
岩手にいながら、はじめて台風10号の脅威を目の当たりにした。
棚は倒れ、木も倒れても、ぶどうは懸命に生きていた。ぶどうの生命力はとてつもなくて、「死んでたまるか!」というぶどう達の声が聞こえてきそうな勢い。
僕は黙々とぶどうを3時間ひたすら収穫し続けていた。
岩手でボランティアをやっていると、不思議と学生時代の震災ボランティアを思い出す。当時も陸前高田で活動していた。ここまでくると何年経っても何かできっと繋がっている気がする。
神田ぶどう園さんに来る途中の陸前高田の景色は僕が学生の頃に出会った景色とは変わっていた。“復興”は少しずつではあるが、前向きに進んでいて、変わったところ、変わってないところ、残しているところ、景色は様々だった。
学生時代にまさか数年後にまた陸前高田で、しかもぶどう収穫ボランティアに来るなんて、想像もしていなかったこと。。。
なんて、収穫に汗を流しながら1人黙々とぶどうを収穫していると、あっという間に作業終了。
作業した園地とはまた別の畑で、神田ぶどう園さんが昼食を用意して下さっていた。
そこで無邪気に遊ぶ子供達、子供の笑顔はやっぱり天使のように可愛い。
その笑顔とマスカットサイダーで疲れが吹き飛んだ日曜日。