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2019.03.26
おセンチ社長の奮闘記

『想いやビジョンだけでは飯は食えない』

一人合宿で南国に来ています。日常から離れ、二週間ほど一人籠って勉強漬けの生活です。なぜ勉強合宿に来たかといえば、それは圧倒的な力不足を感じたからです。(長くなりますがトレジオンの現状や課題を赤裸々に書いてます。ぜひ読んで見てください)

 

『想いやビジョンだけでは飯は食えない』

 

トレジオンを開業したのが2013年の11月。ということはもう5年4ヶ月もの月日が経過しました。5年4ヶ月と聞けば長いように思いますが、当初は個人事業で始めたお店で、株式会社として本格的に始動したのは2号店を出した2017年6月ごろからです(法人登記は一応2014年にしてました。法人成りしたわけではなくちょっとややこしいので割愛)。株式会社の経営者、つまり社長としてはまだ2年にも満たないということになります。
昨年2018年6月には3号店トレジオンポートをオープンし、自治体とのお仕事も徐々に増え、働いてくれる仲間も増えてきました。会社はどんどん成長していき売り上げが1億円を超えたあたりで

『あれ、会社経営よくわかんない、、てかわかんないこと多すぎる、、、』

みたいな状態に陥りました。壁にぶち当たることがめちゃくちゃ増えたんです。
それからは仲良くしてくれる経営者の先輩に相談したり相談したり相談したり笑、自分で勉強したりしてもがきながらやってきて、なんとか今後5年間の経営計画書を作って社員の前で発表したんですね。
東北の力になるためにはトレジオンがどんな存在になっていて、どんな事業をしているのがいいか、売り上げはいくらあればいいかを考えに考え抜いて作りました。(具体的内容はまたの機会にお話させてください)
方向性も明確に見えたし
で、これを踏まえてさあやるぞと。去年やったわけです。
そこで気がついちゃったんですよ。

『これ、このままのボクらでは達成できないんじゃないか、、、』って笑。

理由はいくつもあって大きなものでいうと

1、経営判断に根拠がない
2、圧倒的に知識ない
3、人を育てられない
4、情報発信できない

というものです。

 

【1、経営判断に根拠がない】
とはどういうことかというと、これまでトレジオンがやってこれたのは大きくいうと『東北のために僕らは何をしていくべきか?』を考え行動してその方向性がたまたまあってたからです。
言い方を変えると

『運が良かった』

なぜかというとそもそも『数字で判断』することができないんです。
会社をこの規模にするためにいろんなことに目をつぶって前だけ見て走ってきたんです。もちろん数字やお金はめっちゃ気にはしてましたよ。それはそれで結果としてよかった。ここまで拡大できたし、個人事業でやってるときはなんとなく僕が生活できるだけお金が残ってればなんとかなったから。いわゆるどんぶり勘定。
ただ、今の規模になるとそうは言ってられない。
すごい簡単に言えば売り上げ1億円の1%は100万円。
100万円、、、、1%でかっっ、、、みたいな。
つまり数字を見ない経営判断は即、倒産につながる、、、
8割以上の中小企業の経営者が決算書をちゃんと読めないという現実。
もれなく僕もその一人。
損益計算書(P/L) 貸借対照表(B/S) キャッシュ・フロー計算書(C/S)
この財務諸表を読み込み、この数字を動かしていき強い会社を作る。
おかしな数字があればそこから原因を探り業務改善する。
これが経営者の一番大きな仕事だと今は思っています。
こーゆーことを言うと

『経営者はビジョンを強烈に明確に示してリーダーであればいいんだよ』
『新しい仕事を創り出していくのが経営者だよ』

みたいな声も聞こえます。
もちろんわかります。これもすごく大事。これもなきゃダメ。
でもビジョンでは飯は食えないし、売り上げあっても利益がなきゃ意味ないし、黒字でも会社は潰れるし、、、、
二宮金次郎の言葉を借りると

『道徳なき経済は犯罪であり、経済なき道徳は寝言である』

数字でも語れる男を目指します。

 

【2、圧倒的知識不足】
ここで云う知識とは『結果につながる方法論』みたいな言い方をするとわかりやすいかと。
繁盛店にするには?地域の魅力を最大限伝えるには?売れる商品を作るには?、、etc
感覚としてはわかるけど何にも知らない。行き当たりばったり。
飲食店勤務未経験、企業で社員としての勤務経験ほぼ皆無、でお店を始めてるのでいろんな意味でゼロベースからのスタート。というより相対的にはマイナスからのスタート笑
何にも知らないから全部手探り状態。当初はそれでよかったし楽しかった。こーじゃない?あーじゃない?なんてバイトの子達とやって。
もちろん必要なことは都度勉強。
例えば繁盛店は具体的にどんなことをしているか?を知っていたらそれを指針に試して改善してうちに合う形にできる。時間にするとかなり違います。
トレジオンってなんでもこれが多い。
何にも知らない中、手探りでやってこれたってことは言い換えると

『勘がよかった。センスがよかった』

ということ。
何かに裏付けされた行動ではないし、根拠ゼロ。
こう思ったからこうやったらなんかわかんないけど結果出た状態。
もちろん検証なんてしない。
今後、ビジネスを通じて地域のために、そして社会課題を解決するためにやっていくには様々な知識、情報を取り入れていかなきゃなと思う次第です。

 

【3、人を育てられない】
これは上とかぶる部分が多いのですが、感覚でやってきて検証もしていないため、今までやってきたことを説明してみんなにもやってもらう時にあまりにも説得力に欠けるのです。
会社のビジョンがあってそれに向かってスタッフ全員が同じ方向を向いて取り組む。これが本当に大事なのですが、如何せん説得力がない。伝えられない。

『言語化していく』

これに尽きるなと。
最近は現場にいないことも増えてきたし今後、新事業や店舗展開をしていく上で致命的。
スタッフにとってもいい環境じゃない。スタッフ全員が同じ方向を向いて会社と共に個人も成長していく、そんな会社でありたいです。
うちには評価制度というものはなくて、僕の主観で評価してしまっています。一応言っておくと給料は上げる方です。与えられた役割をこなすのは当たり前で、その期待をどれだけ超えられたかが僕の評価基準です。でもこの「どれだけ」の部分に根拠となる数字がないんですね。
つまり定性的には評価できるけど、定量的には評価できない。これが現状です。
もちろん目に見えるわかりやすい結果があれば評価しやすいですが、このままだといわゆるいい人、がむしゃらに頑張る、アピールが上手な人がより評価されてしまいます。
定量的にも評価して、課題を具体化していくことが社員の成長につながると思っています。

 

【4、情報発信ができない】
これには『言語化できない』と並んで大きな問題があります。

『周りを気にしすぎてしまう』

のです。ボクは。
どういうことかというと、誤解を恐れずに言えば、企業としてある信念を貫いて前に進んでいく時にどうしても何かを批判しなくてはならない時があるからです。
世の中いろんな考え方があります。いろんな人がいます。個人であれば気の合う人たちと一緒にいればいい。いわゆる一つの「みんな違って、みんないい」です。
ただ、ビジネスにおいては少し違うように思います。
多様性を履き違えると大変なことになります。
トレジオンはいわゆるソーシャルビジネスに分類されることも多いです。ボクのソーシャルビジネスの定義は『社会課題をビジネスという手法を使って解決する』です。トレジオンは簡単にいうと「食を切り口に地域の魅力を伝え、ファンになってもらい継続的に関わる人口を増やし、結果的に課題に取り組む人たちを創る」というビジネスモデルです。
で、ビジネスでやるということはそこに経済性、継続性が必要だと思うのです。
課題解決に向けていろんなセクター(NPOや行政など)とはどんどん協働した方がいいと思います。ただ、ビジネスをしているにも関わらず、経済性や継続性がない事業、法人にはやはり否定的です。

ソーシャルビジネスの世界では『甘え』が蔓延していると思っています。
何に対する甘えかと言えば『ビジョンに共感してくれる人とお金』です。

例えば、クラウドファンディングは素晴らしい仕組みです。でもそれを使う人たちの意識は低いです。これやりたいな、こんなサービスあったらいいな、でもお金ないな、とりあえずクラウドファンディングしよ、みたいな。返礼品もちゃんと考えた?みたいな。百歩譲ってそれはいいとします。想いがあれば始められるって素敵なことです。どんどん始めればいい。でもその感覚でいくとその事業、続かないのではないでしょうか?試しに銀行に借り入れのお願いして見たらいいと思います。今後5年間の事業計画書を提出させられます。そんでいっぱい突っ込まれます。
もしくはベンチャーキャピタルに出資のお願いにいってみれば、わかると思います。千3つといってVCが出資するのは1000ある話のうち3つくらいです。で投資回収できるのがその何割か。失敗すれば株を買い戻しさせられることもあります。それだけ成功するのが大変な世界です。
ボクはトレジオンを開店させる時何度もなんども銀行に事業計画書を作り直しさせられました。親にもお金借りたけど、親父にもそんなんじゃだめだって何度も言われました。その厳しさが今は痛いほどわかります。

例えば、農家さんを応援している人たちがいます。その農家さんは6次産業化の補助金を使ってあまり売れない商品を作ります。その商品を応援している人たちはイベントなどで販売します。そして売れ残ったものをうちに買い取ってくれと言います。
色々違うでしょう。もっといい商品になるよう厳しいことを言い合ったりしなきゃだし、せめて売れる商品を紹介してくださいみたいな笑。

自分たちが食ってくために助成金、補助金とってるとこありませんか?
助成金って読んで字のごとくその事業が成るまで助けるお金です。
助成金なくなって事業継続できなくなってませんか?
指定管理費あてにしてませんか?、、、、etc

まだまだ偉そうなことは言えませんが何にもできない時から経済性、継続性だけは意識してやってきました。オレはビジネスで利益を出して東北に還元するんだ!と。
ボクは震災復興支援のNPO法人出身で周りには想いがある素晴らしい方々がたくさんいます。
今も東北のために活動している個人の方や会社もたくさんあります。そんな人達が好きです。でも事業となると話は別です。人は好きだけどやってることは納得できない。
この手の話すると周りの方を嫌な気分にさせてしまうかなと思って思ったことがなかなか言えなかったりします、、、、

もう一回言います。

『道徳なき経済は犯罪であり、経済なき道徳は寝言である』

この言葉、ソーシャルビジネスにぴったりじゃないでしょうか。
ボクもこの言葉を胸に刻んでより一層、精進します!!

最後になりますが、この時間を提供してくれたスタッフ、家族には本当に感謝です。無駄にならぬよう精一杯頑張ります!!

長々と、一人勉強合宿の正当性を書き連ねてきましたが最後にこれだけは言わせてください。

『沖縄、サイコーーーーーーー!!!』

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