【いちのせきフェア、開催します!】vol.2~お酒編~
2月6日(月)〜12日(日)の1週間、トレジオンでは岩手県の最南端一関市の食材とお酒を集めた”いちのせきフェア”を開催します!!
先週、一関市の菅原さん、阿部さんにアテンドしていただき、スタッフの”たこ”が一関市の美味しくて素敵な場所にお邪魔してきました!
訪れた中で見つけた素敵な食材や一関の事を2回に分けてご紹介します。
食材編はこちら!
【いちのせきフェア、開催します!】vol.1~食材編~
【目次 vol.2~お酒編~】
1,いわて蔵ビールのクラフトビール(世嬉の一酒造/田村町)
2,磐乃井(いわのい)の日本酒(磐乃井酒造/花泉町)
3,玉の春の米焼酎(千厩酒のくら交流施設/千厩町)
4,あんちゃんのどぶろく(農家民宿 観樂樓/藤沢町)
~番外編~
・道の駅かわさきの名物かにばっと
・厳美渓
1,いわて蔵ビール
いわて蔵ビールというクラフトビールを作る世嬉の一酒造さんを訪ねました。お店でも世嬉の一酒造さんの日本酒やクラフトビールは何度も入れていたこともあり、個人的に遊びに来たことはあったのですが、実際に工場の中にお邪魔するのは初めて。醸造長の後藤さんに案内してもらい、ビール作りの施設を見学&試飲させてもらいました。
醸造長の後藤さん
工場には、大きなタンクが所狭しと並ぶ。
できたてのビールを試飲させてもらう。
とってもいい香りで・・美味しすぎました。
ちょうど、トマトを使ったビールの試作中でした。
瓶詰めは一つ一つ空気を抜きながら手作業で行う。職人技。
定番のヴァイツェンや金色堂ゴールデンエンジェルの他、陸前高田のリンゴを使ったノンアルコールのアップルサイダー、チョコレートビールなど季節限定ものを合わせると年間で50種以上作っているそう。さらに、100Lから自分だけのオーダメードビールも作ることができます。地域おこしのための食材を使ったオリジナルビールや記念日のビールとしても最近人気が高いとか。
ビール作りに欠かせない発酵の過程は材料や気温などのコンディションによっても変化します。クラフトビールは、その時々の変化を見極めて作っているそう。こんなに手がかかっているとは知りませんでした!できたてのビールを頂く・・美味しすぎました。
こちらは炭酸を加える装置。均一なビールを作るために、
発酵過程で生成された炭酸は一度抜くのだそう。
世嬉の一酒造株式会社の醸造長の後藤さん(左)と代表取締役社長の佐藤さん(右)。
佐藤さんは以前お店にも来てくださったこともある。
今回のフェアでは、一度飲むと病みつきになる、一関の山椒を作って作られたスパイシーな山椒エールを提供します!
世嬉の一酒造
岩手県一関市田村町5-42(21-1144)
地ビール、日本酒、工場見学・レストランもあり。
2,磐乃井酒造の日本酒
磐乃井(いわのい)酒造の代表取締役であり、さらには杜氏(とうじ)として酒造りを行う阿部徳彦さんを訪れました。大正6年に創業した磐乃井酒造さんは今年で丁度創業100年の伝統ある造り酒屋。家族経営の酒蔵が多い中、磐乃井酒造さんは家族ではなく外部の人が経営を行っているそんなスタイルだそう。蔵人さんと杜氏さんは、受け継がれた伝統を守りながら、岩手の米と水を使って時代に合った個性のある日本酒を作っています。
早朝より仕込みを行っているため、この日は仕込みが終わっていましたが、大正末期~昭和初期に建てられたという伝統のある酒蔵を案内していただきました。
現在、阿部さんが蔵の中に作っているというお酒が試飲できる施設。
酒蔵見学などもおこなっている。
蔵内には歴史を感じるものが数多くあります。
こちらは研究室。新しい酒造りも積極的に行っている。ここからは花泉の街が見渡せる。
大きな樽で仕込みの真っ最中の大吟醸酒。
蔵中が日本酒の優しい香りに包まれている。。
7000Lほど入るほどの大きなタンクが何個も!
瓶詰めのレール。
蔵の隣には直売所も。磐乃井酒造さんが作っている数多くのお酒の中でも阿部さん一押しの、岩手の食材にピッタリな”花しずく”という銘柄をお店で提供することに!
お土産にお酒までいただき、とっても楽しい酒蔵見学でした。
磐乃井酒造の代表取締役兼杜氏の阿部徳彦さん。ありがとうございました!
磐乃井酒造
岩手県一関市花泉町涌津字舘72(82-2100)
日本酒、酒蔵見学など
3,玉の春の米焼酎
続いて千厩(せんまや)町にある、明治から大正期に建てられた国指定有形文化財、旧横屋酒造・佐藤家住宅、”千厩酒のくら交流施設”を訪れました。「気仙沼大工」が建てたといわれるこの和風でモダンな建造物はとっても珍しい吹きガラスや、土蔵造りなどの建築が残っています。
「気仙沼大工」が建てたといわれるこの和風でモダンな建造物はとっても珍しい吹きガラスや、土蔵造りなどの建築が残っています。
「玉の春」は大正元年、県南有数の富豪といわれたこの横屋総本家から分家し創業したお酒のメーカーです。
直売所。試飲もできます。
千厩まちづくり(株)の千葉祐衣さん。
丁寧にお酒のこと、建物のこと、町のこと、何でも説明してくださいます。
現在もこの建物で作られているという「本格米焼酎」を今回提供します。訪れた際は、台風の影響で天井が危険な状態になっており、立ち入ることができなかったのですが、普段は見学もできるそう!大正から続く「玉の春」の珍しい米の焼酎をぜひ飲んてみてください!
千厩酒のくら交流施設 (旧横屋酒造・佐藤家住宅)
岩手県一関市千厩町千厩字北方134(53-2070)
施設見学、直売所、イベントスペースなど
4,あんちゃんのどぶろく
私がこの旅で、宿泊させてもらったのはのは築140年の歴史ある古民家の宿「観樂樓(かんらくそう)」。主人の佐藤静雄さんは、畑の仕事をしながら、昔ながらの建物を残すべく宿泊施設をオープンさせ、”どぶろく”作りも行なっています。中には囲炉裏や長い廊下、掘りごたつなどがあり、歴史を感じます。
あんちゃんこと佐藤静雄さん
夜は、佐藤さんが午後3時から仕込んでいたと言う手作り料理の数々。庭で掘ったと言う里芋、ひっつみ、隣接する気仙沼で獲れた新鮮な魚の刺身、そして佐藤さんが作ったお米。佐藤さんの心づかいと、美味しい料理にとっても幸せになります。
そして、お料理に欠かせないのがあんちゃん(佐藤さん)の手作りどぶろく。この日は、どぶろくを作っている工場も見学させていただきました!あんちゃんのどぶろくは、甘口、辛口、縄文の3種類。毎日温度管理し、アルコール度数を計測し、手間暇かけて仕込むあんちゃんのどぶろく。私は甘口をいただきましたが、お米の優しい甘みがとっても美味しかった・・!
仕込みの様子。宿の裏にある工房で、手作りしている。
毎日温度管理などを欠かさない。
発酵したお米は、ぽこぽこと盛んに泡が浮いてくる。
翌日の朝ごはん 。美味しかった〜!
観樂樓は、冬でもストーブや掘りごたつ、さらには電気毛布まであり、体も心もポカポカになる所でした。佐藤さんは畑で収穫したブルーベリーでジャムを作ったり、桑の葉でお茶やうどんを作って商品化したり、とにかく何でも自分で作ってしまいます。
「あんちゃんの〇〇」シリーズの商品たち。
この桑茶パウダーはバットに練りこんだり、そのままお茶にして飲んだり、使い方は様々。
お店では、この時期仕込んで出来上がったばかりのあんちゃんの「どぶろく」を提供します。一ノ関の料理にぴったりなあんちゃんのどぶろく、皆さんにも飲んで欲しいなあ、そしてぜひ一ノ関の観樂樓も訪れて欲しいなあと思うのでした。ありがとうございました!
農家民宿 観樂樓
岩手県一関市藤沢町藤沢馬ノ舟82(63-2009)
どぶろく、農家民宿
【~番外編~】
道の駅かわさきの名物かにばっとう
近くの最上川で獲れるかにをダシにした濃厚な逸品。
最盛期には何十人もカニを獲る人がいたが、今、カニを獲る人は1人だけなのだそう。
奥様がこのレストランでかにばっとを作っている。
懐かしい味かんづき・・♡
道の駅かわさき
岩手県一関市川崎町薄衣字法道地42-3(36-5170)
農産物直売所、かにばっとうなど
厳美渓
栗駒山から一関市内へと流れる磐井川の浸食によって形成された厳美渓は、そのダイナミックな岩肌とエメラルドグリーンの水流で有名。岩場のカゴにお金を入れると、向かいのだんご屋さんからロープ伝いにだんごが入ったカゴが飛んでくる厳美渓の「空飛ぶだんご」も名物。
一関の方は、初対面でもあったかく迎えてくれます。「これ、持ってけ〜」と大切な売り物をくれたり、どんな質問にも丁寧に答えてくれたり。おばあちゃんの家に来たような、どこか懐かしいような、不思議な感覚になる素敵な場所でした。
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