陸前高田に行ってきました【前編】
前編では陸前高田市の現在をお伝えしようと思います。
僕と陸前高田市の関係は2011年にボランティアに行って最初に作業させていただいたのが始まりです。
その時みた光景は今でも忘れません。
街は全て津波に流されました。
そこにあったのは瓦礫と水産加工会社の倉庫にあった大量の腐った魚。毎日何百人ものボランティアの皆さんと一緒に片付けました。少しずつ作業が進みそこに小学校のグラウンドができて子供達が走っている姿を見たときボランティアに来てよかった、人間ってすごいなと思いました。
あれから6年の月日が経ち、中心部はかさ上げ工事が進み、防潮堤もでき随分景色も変わりました。
かさ上げ工事は最大で12メートル。4階建てのビルといえばイメージしやすいでしょうか??高速道路も作っているのでその時切り崩した山の土を使っています。ちなみに防潮堤も12メートルあります。
山も景色も変わり海も見えなくなったけど、かさ上げされたその土地に新しい「街」ができようとしています。
最近、大型複合商業施設がオープンしました。「アバッセたかた」です。
この施設は新しい陸前高田の街の先導役として期待されます。
「あばっせ」とは一緒に行こうという意味の方言です。
「アバッセたかた」の周辺の区画は住民の方に格安で提供するそうです。復興商店街などで商売を再開していた方々も徐々に戻ってくる予定です。
ただ建物を建てるお金は自腹。もちろん補助金も出ますが震災前に賃貸物件で営業されていた方々にはほとんど補助がないそうです。100軒ほどの募集にまだ30軒程度しか埋まっていないのだそう。商売をしている身としてはそこに出店する難しさが痛いほどわかります。
津波が来る前は駅前通りが賑わっていました。今は人口も2万人を割り込みボランティアや観光客も減っているのが現状です。その中でどのような街を創っていくか。
人口が減っていけば税収も減る、新しく施設を建てれば維持費もかかる。
だからこそ、今こそ地域一体となり産業を盛り上げ陸前高田のブランドを作っていくことが大事なんだと市役所の方はおっしゃっていました。
地域のPRをしていく僕たちにとっても大事なキーワードです。
トレジオンでもいわゆるすごい生産者さんが作ったとびきり美味しい食材を仕入れています。美味しくてストーリーのあるものを仕入れたいのが本音です。
でもそれが必ずしも「地域のため」になるとも思ってはいません。
確かにまずは農家さん、漁師さん個人がいいものを作り販売し地域に還元していく方法もあると思います。地域を作るのは人です。
ただ、僕はいつも地域のためってなんだろう??って考えます。
個人として個人を応援することは有意義なこと。
じゃあ会社としては組織としてはどうなんだろう。
そのヒントとなる取り組みがが今回の取材で見つかりました。
詳細は後編でお話したいと思います。
何はともあれ、その第一歩が「陸前高田フェア」です!!!
6月26日(月)〜7月1日(土)までの1週間、トレジオンと陸前高田市がコラボ!!
赤坂の街で陸前高田旋風を巻き起こします!!!!
- 日時
2017年6月26日(月)〜7月1日(土)
- 場所
トレジオン